NXP Semiconductorsは、ワイヤレス・パワー・コンソーシアム(WPC)1.1 Qi仕様に対応した5V低消費電力Qi準拠ワイヤレス充電トランスミッタ向けリファレンスデザインを発表した。

同リファレンスデザインは、同社が2014年に発表した1チップ5Vワイヤレス充電トランスミッタIC「NXQ1TXA5」をベースに作成されたもので、10mW未満のない低待機時消費電力を実現している。また、壁コンセント接続充電器の待機時消費電力を含め、30mW未満の待機モード時消費電力を実現しており、携帯電話用充電器の「5スター」待機時消費電力定格基準を満たしたものとなっている。

NXPではNXQ1TXA5に、待機時消費電力が20mW未満の高効率スイッチモード電源(SMPS)コントローラIC「TEA1720」などのデバイスを組み合わせて使用することを推奨している。

また、リファレンスデザインを構成するには15~20点の低コスト受動部品だけで済むほか、標準2層プリント基板の使用が可能なため、すべての部品をプリント基板の片面に実装することができるほか、アプリケーション全体を3cm角または4cm角の小さな基板スペースで設計することも可能となっている。

なお、ワイヤレス充電トランスミッタ用リファレンスデザインは、2015年第2四半期から提供が開始される予定だという。

「NXQ1TXA5」のパッケージイメージ