キヤノンITソリューションズは3月20日、セキュリティ情報を提供する「マルウェア情報局」で「Islamic State (ISIS)」と称する攻撃者により、複数のWebサイトが改ざんされる事案について報告した。
同社によると、「Islamic State (ISIS)」と称する攻撃者は国内外のWebサイトを対象に攻撃を行っており、改ざんされたWebサイトにアクセスすると「Islamic State (ISIS)」の画像や「Hacked by Islamic State (ISIS)」といったメッセージが表示されるという。
いくつかのサイトでは、WordPressのプラグイン「Fancybox for WordPress」の脆弱性を悪用し、改ざんが行われた可能性があるとのことだ。この脆弱性は以前から確認されており、ESETの「We live security」にて、2015年2月6日に報告されている。
この脆弱性を含んでいるのは、Fancybox for WordPress 3.0.2以前のバージョンだが、脆弱性はすでに修正されているという。同社は、Fancybox for WordPressプラグインを利用している場合、最新バージョンへアップデートするよう注意を呼びかけている。