東京エレクトロン デバイス(TED) は、インダストリアルグレード システム・オン・モジュール(SoM)「TB-7Z-IAE」の開発キット「TB-7Z-ISDK」を発表した。
TB-7Z-ISDKは、産業機器市場向けに開発されたインダストリアルグレードSoMであるTB-7Z-IAEの評価環境となる開発キットで、inreviumブランドとして提供。マシンビジョンなどFA機器の開発期間を短縮する。
開発キットのベースとなるTB-7Z-IAEは、60mm×85mmのコンパクトな設計で、量産向けに各種環境試験を実施した日本国内製造による確かな品質と信頼性を確保した。
XilinxのAll Programmable SoC「Zynq-7000」と2chのGigabit Ethernetを実装し、インダストリアル・ネットワークのような特殊プロトコルに対しても、ボードデザインを変えることなくプロトコルの変更に対応することができる。
また、動作温度範囲を拡張したインダストリアルグレード品のデバイスを採用しているため、幅広いアプリケーションへの展開が可能。今後、TB-7Z-IAEは産業機器システムで多用される各種OSでの動作対応も予定している。
ユーザーは、その評価環境であるTB-7Z-ISDKを活用することにより、開発のトータルコストを抑えながら製品を早期に市場投入することができる。
TB-7Z-ISDKにはPCレスでマシンビジョン・システムを実現できるベースデザインが無償で付属している。対応カメラからTB-7Z-IAEへの画像取り込みサンプルが実装されているため、ユーザーはTB-7Z-IAE上のZynq PSソフトウェアやZynq PLロジック上の画像処理部分から開発を開始でき、開発期間のさらなる短縮を実現する。
TEDでは、 FAネットワークプロトコルを採用するマシンビジョンなどのFA機器をはじめとする多種多様な産業機器を開発しているユーザー向けに、4月よりTB-7Z-ISDKの受注を開始する。通常販売価格 19万9800円(税別)となっている。