LINEは3月17日、スマートフォンアプリ「LINE」において、あらゆるユーザーがコミュニケーションやビジネス用途で利用できる月額無料の公開型アカウント「LINE@(ラインアット)」の、2015年2月12日から3月12日まで(提供開始から1カ月間)の国内アカウント開設実績を公開した。
LINE@は、実店舗を持つ法人と、メディアや行政などの限定的なユーザーが利用できるビジネスアカウントとして、2012年12月にサービスを開始。2015年2月12日に、同サービスを全面的に刷新・オープン化し、実店舗を持たない法人や個人などへの対象拡大も含め、あらゆるユーザーが月額無料でさまざまな用途に活用できる公開型アカウントとした。
これにより、以前より主要開設業種だった小売・飲食業などのローカルビジネス事業者に加え、これまでサービス対象外だったEC事業者や、ブロガー・アーティストなどの個人アカウントの開設が急増。1カ月間で新規の国内LINE@アカウント開設数は10万を突破し、オープン化前のアカウントも含めた累計の国内アカウント開設数は24万件を超えた。
また、LINE@アカウントを通じたクーポン情報の配信などの従来のビジネス利用に加えて、電話番号やメールアドレスに代わる連絡ツールとしての利用や、フリーランスで活動しているアーティストなどによる、ファンとの1:1コミュニケーション利用など、活用の多様化が進んでいる。
たとえば、スイーツ販売EC事業者がLINE@で限定キャンペーンのメッセージを配信したところ、該当アカウントを友だち登録しているユーザーの68%が記載URLからキャンペーンページに遷移し、開設数週間のアカウントによる1度の配信で、従来メールマガジンで行っていたキャンペーン訴求と同等の売上げを記録したなどの事例も生まれており、顧客と店舗の新たなコミュニケーションツールとして活用され始めているという。
また、個人ユーザーにおいても、LINEクリエイターズスタンプの人気クリエイターが、LINEで使用できるオリジナル限定壁紙や、スタンプ制作の更新情報を配信する等、LINE@の機能を活用して活発なコミュニケーションを行うアカウントが増加しつつあるということだ。
LINE@アプリは、iPhoneとAndroidで、中国を除く全世界で無料提供されている。