Facebookページの投稿の効果別ランキングを作り、振り返りをする方法をご紹介します。来年度のFacebook運営の参考にしましょう。
こんにちは、SMMLab ゲストライターの柴です。
4月がすぐそこにきていますが、来年度からのFacebookページの運用方針は決まっていますか。まだ決まっていないという方は、まず今年度の振り返りをしてみるとよいでしょう。
今回は過去の投稿の良かった点・悪かった点を抽出する方法をご紹介します。年度末の忙しいなかでも、簡単に来年度からの運用のヒントを見つけることができますよ。
1.データを集計する
まず、インサイトのデータをダウンロードします。
Facebookページの「インサイト」を開き、「エクスポート」をクリックします。
データタイプは「投稿データ」を選択し、期間を180日以内に設定します。任意のファイル形式を選んだら「データをエクスポート」からデータをダウンロードしましょう。
1年間のデータが欲しい場合は、期間を変更してエクスポートの作業を再度繰り返してください。
集計に使用するのは以下のシートと項目です。
■シート「主要データ」
項目「通算 投稿の合計リーチ」「通算 アクションを実行したユーザー」「通算 否定的な意見」
■シート「通算 アクションタイプ別話題にしている人(投稿)」
項目「comment」「like」「share」
もちろん、後からどんな投稿だったのかわかるように「リンク」「投稿メッセージ」投稿日などは削除せずに残しておきます。1年間のデータを複数回に分けてダウンロードした場合は、それぞれシートをつなぎあわせておきましょう。
すべてのシートには「投稿ID」があるので、このIDを使って上記のデータを照合することが可能です。
続いて、「通算 アクションを実行したユーザー」「通算 否定的な意見」「comment」「like」「share」をそれぞれ「通算 投稿の合計リーチ」で割っていきましょう。
以下のような項目が作成できれば集計完了です。ピンクの項目が新たに追加した箇所になります。
2.ランキングを作る
1で作成した「アクション率」「否定率」「コメント率」「いいね!率」「シェア率」ごとにランキングをつくります。
操作は簡単、それぞれの項目を降順に並べるだけです。
注意したいのは、広告出稿実績のある投稿が一部混ざっている場合です。オーガニックだけのデータとは状況が異なるので、別にランキングを作るか、読み取りに注意しましょう。
3.考察して次に活かす
出来上がったランキングを見て「何が良かったのか」「何が悪かったのか」を考察します。以下の項目別にランキングを作成し、考えたことを書き出していきましょう。
■アクション率
この割合が高いほど、投稿が高反応だったことがわかります。何が見る人の興味をそそったのかという要素を考えてみましょう。
アクションには、投稿のどこかをクリックした数も含まれます。そのため「いいね!」など目に見える数が少なくても、実際は反応が多かった投稿をあぶりだすことができるのです。
■コメント率
コメントは「いいね!」やシェアよりもハードルが高いものです。コメント率の高い投稿から、思わずコメントしたくなるほど、見た人を動かす要素は何かを考えてみましょう。
参考記事:コメントでの会話でファンの熱度を高める!成功するFacebookページ運用のために知っておきたい関連知識
■シェア率
投稿が見る人の感情を突き動かしたり、自己表現欲求を満たしたり、保存の価値を感じてもらえたときに、シェアされる傾向があります。
写真が良かったのか、文章が良かったのか、具体的にどの部分がシェアを促進したのかを洗い出してください。
■否定率
この数値が高い投稿は、見た人に違和感や嫌悪感を与えた可能性があります。何がいけなかったのかをしっかり振り返り、繰り返さないようにしましょう。
過去の投稿から来年度のアイデアを考えよう
「何が良かったのか」「何が悪かったのか」がわかったら、一度整理して今後の方針を考えていきます。
良かったものは新しいアイデアのヒントになります。高反応だった投稿をシリーズ化したり、少し趣向を変えたコンテンツを展開したりしてみるとよいでしょう。
振り返りを行っている間に、自然と来年度に試してみたいことが思い浮かんでくるものです。来年度のFacebookページ運用の参考に、ぜひ試してみてください。
ライター紹介
柴 佳織(Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。
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