アシストは3月13日、現場の担当者が直観的に分析可能なセルフサービス型分析プラットフォーム「Qlik Sense」を発売するとともに、無償で利用可能な「Qlik Sense Desktop」のチュートリアル動画を提供開始した。Qlik Senseの最小構成価格は124万8,750円(税別)。2016年3月末までに出荷本数100本を目指す。

新製品は、米Qlik Technologiesが開発。インメモリで大量データ処理でも高速に動作し連想技術により直観的な分析が可能なBIプラットフォーム「QlikView」のコンセプトを受け継ぎ、現場の担当者がデータから容易に気付きを得られるプラットフォームとして、より使いやすいインタフェースを提供するという。

例えば、散布図上で指定が可能な投げ輪ツール、データ項目一覧から選択する「グローバルセレクター」、円グラフや棒グラフ上での項目指定など、選択した内容に応じて画面が切り替わり、思考を深められるとしている。

さらに、PC/スマートフォン/タブレット端末などの画面に合わせた最適なサイズ表示やレイアウト変換といったマルチデバイス環境のサポートや、キーワードを複数入力すると関連性の強いものから上位に表示する「スマート・サーチ」機能など、利便性を高める機能を搭載しているという。

また、ユーザー自身が分析用のダッシュボードをドラッグ&ドロップによりプレビューしながら作成でき、作成したグラフやレポートを同製品内でプレゼンテーション資料として展開することも可能。

Qlik Senseのダッシュボード画面の例

さらに、企業内で大規模展開するために必要な管理・統制機能を標準装備。同製品を現場の担当者や責任者向けのセルフサービスBI基盤として展開し、高度な分析を行う企画・マーケティング担当者の分析基盤にはQlikViewを使用することで、企業全体の情報活用基盤を強化できるとしている。

同社は、QlikViewで培った技術力と実績をもとに、Qlik Senseについてもサポートセンターを通じたプロダクトサポート・サービス、ハンズオンの体験セミナー、研修コースの新設、製品導入支援などを全国レベルで提供していく予定だ。

また、同社が国内における総販売代理店を務める、フランスBusiness Geograficが開発したQlikView専用の地図連携ソリューション「GeoQlik」に対応する「GeoQlik for Qlik Sense」の販売も予定する。

なお、無償版のQlik Sense DesktopはQlik Senseのクライアント・アプリケーションであり、同社サイトからダウンロードでき、無期限で利用可能。