島津製作所は3月12日、分光蛍光光度計「RF-6000」を発売した。
同製品は、クラス最高レベルとなる350:1のS/N比を実現し、前機種の2倍以上の感度で分析が可能となり、3次元測定のスピードは約3倍に向上した。光源にキセノンアークランプを搭載したことで、点灯寿命が全機種の約4倍となる2000時間まで延び、ランニングコストの低減に貢献するとしている。
また、前機種では測定ができなかった900nmまでの蛍光スペクトルを得ることができ、クロロフィルの分析では、定量の下限値を前機種から1桁改善した。さらに、従来用途だけでなく、新しい分野に対応するアプリケーションを充実させ、発光材料の効率評価のための量子収率・量子効率の測定、人工光合成を解明するための試料回収可能な低温測定などが可能となった。
また、制御用ソフトLabSolutions RFを新しく導入したことで、一連の分析や装置の妥当性確認などをより簡単に行うことが可能となった。
さらに、補正したスペクトルをリアルタイムで得られる機能も標準搭載したほか、本体デザインを一新したことで、試料室の大きさが前機種の約1.5倍に拡張した。
価格はソフトウェア込みで265万円(税別)~となっている。