キーサイト・テクノロジーは3月11日、人工衛星からの無線信号をモニタリングし、その無線信号の有効性(シグナルインテグリティ)を検証する衛星信号モニタリングリファレンスソリューションを発表した。
同ソリューションは、ステップFFTスペクトラム機能を備えたパフォーマンスベクトルシグナルアナライザ「M9393A PXIe」1台と業界標準であるソフトウェア「89600 VSA」をベースとしたコンパクトなシステムとなっている。
M9393A PXIeはデジタルイメージ除去と雑音補正の機能を有し、10kHz分解能帯域幅で最大27GHzまで、1秒以内でのスペクトラムモニタが可能となっている。また、160MHz帯域幅内で複数のキャリア信号の正確なデジタル変調解析機能を有するほか、オプションSSAによるスペクトラムモニタとデジタル変調の同時解析機能を備える。
特に、89600 VSAオプションSSAを使用することにより、高速な信号解析機能が拡張されるため、複数キャリア信号のパワースペクトラムと同時に変調解析が可能になる。これにより、リアルタイム性を欠くことなく衛星信号の有効性を効率よく検証できる。さらに、今までは複数台必要だったスペクトラムアナライザをPXIeモジュール型のシグナルアナライザ1台に置き換えることができ、省スペースかつ低テストコストを実現できる。