デルは法人事業を強化しつつあり、売り上げも好調だという。そこで同社の執行役員 法人営業統括本部 統括本部長 諸原裕二氏に、同社の法人ビジネスの現状を聞いた。

デル 執行役員 法人営業統括本部 統括本部長 諸原裕二氏

諸原氏が所属する法人営業統括本部は、関東を中心に大手の企業を対象に業務を行う部署だ。アカウントエグゼクティブとして企業の窓口になり、企業のあらゆるニーズに対応する。人員規模は100名程度で、顧客数は約2,000社に上るという。なお、西日本は西日本支社が担当する。

諸原氏は、「日々のお客様とのコミュニケーションを通じて、お客様のニーズを理解し、どういうソリューションを提供できるかを考えています。エンタープライズ、サービス、ソフトウェア、セールスなど、ぞれぞれの分野でスペシャリストがいますので、それらを組み合わせてご提案します」と語る。

同本部はあらゆる業種に対応するが、とくに製造、テレコム、運輸、サービスなどの業種に注力しているという。同社は最近パートナービジネスを強化しており、パートナーと一緒にアプローチするケースが増えている。基本的にITインフラはデルが、システムインテグレーションはパートナーが担当するという役割分担だ。

「2015年は、直間両輪というデルの方針の中で、いかにパートナーさんとのビジネスを増やしていくかが課題です。今後は、いままで以上にやっていきたいと思います」(諸原氏)

同氏はパートナービジネスのメリットについて、「パートナーさんと組むことで、お客様の数とともに、お客様に対する深さも強化することができます。インフラだけですと限られた領域になりますので、パートナーさんとともに対応できる領域を広げていきたいと思っています」と語る。