セイコーインスツル(SII)は3月3日、高耐圧36V動作の車載用250mA LDO レギュレータ「S-19212シリーズ」を製品化し、受注を開始した。
LDOレギュレータは、出力電圧を一定に保つよう制御する半導体で、S-19212シリーズは±2.0%の出力電圧精度で、2.5V~16.0Vの範囲の出力電圧を0.1Vステップで選択可能。6.5μAの低消費電流のためバッテリー直結システムの暗電流削減に適しており、4種類のパッケージラインアップと合わせて幅広いニーズに対応する。
入力電圧36V、定格45Vの高耐圧製品のため、直接12V鉛バッテリーに接続できる。動作温度は125℃まで可能であり、エンジン周りなど高温対応が求められる用途に適応する。
三温度テスト(低温、常温、高温)を実施し、車載電子部品評議会(AEC)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応予定。また、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応し、自動車などの過酷な環境下での使用が可能となっている。
パッケージは、HSOP-8A(6.0mm×5.02mm×1.68mm)、SOT-89-5(4.5mm×4.5mm×1.6mm)、HSOP-6(6.0mm×5.02mm×1.75mm)、SOT-23-5(2.8mm×2.9mm×1.3mm)の4種類で、鉛フリー・ハロゲンフリーとなっている。熱シミュレーションサービスにより、熱抵抗値や推奨配線率などを考慮し最適なパッケージを提案する。
販売目標は2015年度で年間200万個となっている。