アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月2日、2007年に打ち上げられた探査機「Dawn」が3月6日に準惑星ケレスの周回軌道に入ると発表した。

ケレスは1801年にイタリアの天文学者が発見した、平均直径が950kmの準惑星で、火星と木星の間にある小惑星帯に位置している。全体質量の25%が水で構成されていると推定されており、ケレスのような天体によって地球に水がもたらされた可能性もある。

「Dawn」は2014年12月にケレスへの最終アプローチを開始し、1月25日から同准惑星を撮影した画像を地球へ届けている。NASAの研究者は「Dawnから送られてくるデータは、太陽系がどのように形成されたかを理解する上で非常に役立つだろう」とのコメントを発表した。

「Dawn」が4万kmの距離から撮影したケレスの画像 (C)NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA