Freescale Semiconductorは、IoTセキュリティの信頼性を高めるためのプログラムを発表した。

「モノのインターネット(IoT)」が勢いを増す中、「IoTアプリケーションのセキュリティを確保するための統一ガイドラインが存在しない」という深刻な課題も浮上し始めてきており、Freescaleは標準規格の策定と業界指標の推進を目指すとする。

具体的には、EEMBC(Embedded Microprocessor Benchmark Consortium)の協力の下、深刻な組込みセキュリティ問題を特定し、ほかのEEMBCメンバと協業してIoT分野の機器メーカーやシステム設計者向けにセキュアなIoTトランザクションやIoTエンドポイントを実現するためのガイドラインを策定する。5月に米カリフォルニア州サンタクララで開催される「IoT Developers Conference第2回年次会議」において、このイニシアチブの創設メンバー会合を開く予定。

また、フリースケール・セキュリティ・ラボを設立する。本社をはじめ世界各地に研究拠点を設置し、パートナー企業や顧客企業とともにクラウドからエンド・ノードに至るまで包括的にIoTセキュリティ技術の向上に取り組む。なお、年間研究開発費の最大10%をIoTセキュリティ技術の研究・開発に割り当てる。

さらに 新興企業に対してIoTセキュリティのベスト・プラクティスを教育する専用プログラムを創設。Freescaleのパートナー企業によるエコシステムを通じてクラス最高のセキュリティ・サポートを提供していくとしている。