Mozillaは3月1日(スペイン時間)、スペインのバルセロナで開催中の展示会「Mobile World Congress 2015」において、「Firefox OS エコシステム」に加わった新たなパートナーとデバイスを発表した。
KDDIやLG U+、Telefonica、Verizon Wirelessは新たにFirefox OS搭載デバイスを開発。2016年内の提供を目指すとしている。形状はスマートフォンにとどまらず、折りたたみ型やスライド型、ストレート型などがある。
また、アフリカと中東を対象に、ALCATEL ONETOUCH製のFirefox OS搭載スマートフォン「Orange Klifフォン」をフランスのOrangeを通じて提供する。このスマートフォンは、回線が3Gのみで、40米ドル(35 ユーロ)以下の低価格で発売するという。
Orange Klifフォンは、最新のFirefox OSを搭載し、最大21Mbpsの通信速度、デュアルSIM、2メガピクセルのカメラ、micro SDカードスロットを搭載。CPUはMediaTek製品が搭載されており、これはFirefox OS搭載のスマートフォンでは初となる。
発売時期は2015年の第2四半期からで、発売地域はエジプト、セネガル、チュニジア、カメルーン、ボツワナ、マダガスカル、マリ、コートジボワール、ヨルダン、ニジェール、ケニア、モーリシャス、およびバヌアツを含む13カ国。
そのほか、Firefox OSを搭載するスマートフォンは1年以内に全世界で17種類が登場し、主要な携帯電話事業者を通して発売される予定となっている。
また、Mozillaは最新版のOSについての詳細を明かした。最新版では、パフォーマンス向上、マルチコアプロセッサのサポート、プライバシー機能の拡張、WebRTC サポートの強化、右から左に読み書きする言語への対応、NFC課金プラットフォームなどの機能を搭載するとしている、
さらに、オープンソースのモバイルコンテンツを作成する無料アプリ「Webmaker」のベータ版を発表した。Webmaker は Android、Firefox OSなどのデバイスのブラウザ用に、2015年中に20以上の地域で提供する予定だ。