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FreeBSDプロジェクトは2月27日、「FreeBSD 10.2 Release Process」において、FreeBSD 10系の最新安定版リリースとなる「FreeBSD 10.2-RELEASE」のリリーススケジュールを公開した。、9月からコードフリーズが開始され、11月にリリースアナウンスが行われる予定。
現時点でFreeBSD 10.2-RELEASEへの取り込みが予定されている主な変更点は次のとおり。
- FreeBSD 10.1-RELEASE以降に発表されたセキュリティアドバイザリおよびエラッタノートへの対応
- /etc/termcap.dbの導入によるtermcap(5)処理の高速化
- dialog(1)スタイルのプログレスビューを表示するためのユーティリティコマンドdpv(1)をベースシステムへ導入
- 新しいファイル設定ライブラリfigpar(3)の導入
- hwpmc(Hardware Performance Monitoring Counter)のデフォルトのコールチェイン数を16から32へ拡張するとともに、最大値を128へ引き上げ
- ctl(4) LUNマッピング実装をiSCSIに特化したものから汎用的に利用できるものに変更
- ctrl(8)ユーティリティの各種機能拡張
FreeBSD 10.2-RELEASEは安定性の向上を目的としたバージョンと言え、10系を採用している場合はアップグレードが推奨されるバージョン。ただし、FreeBSDプロジェクトは11.0-RELEASE以降、ブランチレベルで最低5年間のサポートを明確化するなど、より長期のサポートが実現したバージョンとなっている。2016年7月にはFreeBSD 11.0-RELEASEの提供が計画されていることから、10.2-RELEASEではなく11.0-RELEASEの採用も検討する価値がある。