米NetAppはこのほど、ハイブリッド構成のITシステム向けに、Amazon Web Services(AWS)の柔軟性を活用した新ソリューションを発表した。これにより、データのバックアップやリカバリにかかる時間を高速化するとともに、顧客はデータのライフサイクル全体を通じて、柔軟にデータを保管できる。
顧客が適切な場所に適切なタイミングでデータを安全に保管するためのツールを提供する「StorageGRID Webscale 10.1」は、AWS上にコスト効率がよい形でデータを保存できるよう、Amazon S3に対応した。これにより、 Amazon S3をNetAppの提供するStorageGRID Webscaleのストレージ階層として利用できるようになる。
また、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)で使用されるOSのディスクイメージであるAmazonマシンイメージ(AMI)として利用できる、クラウドネイティブなバックアップソリューション「NetApp SteelStore」に新たに3つの提供モデルが用意された。これにより、顧客は安全かつ効率的な方法でクラウドベースのワークロードをバックアップできる。クラウド環境でデータをシームレスかつ安全に保護するため、SteelStoreの物理アプライアンスをオンプレミス環境に導入することも可能。
さらに、さまざまなクラウド環境に展開可能なソフトウェア型ストレージ アプライアンス「Cloud ONTAP」、Cloud ONTAPやパブリック クラウド向けストレージ ソリューション「NetApp Private Storage」のインスタンス管理ソフトウェア「OnCommand Cloud Manager」、ハイブリッド クラウド環境のリソース管理ソフトウェア「OnCommand Insight」の最新版の提供についても発表された。