米Dellは2月25日(現地時間)、ストレージソリューションの新製品「Dell XC Webスケール・コンバージド・アプライアンス バージョン2.0」として、「Dell XC630」(1U)および「Dell XC 730xd」(2U)の2モデルを発表した。提供開始は北米では3月3日、日本を含むその他の地域では3月下旬から。
新製品は、第13世代目となる同社PowerEdgeサーバにNutanix製ソフトウェアを搭載したハイパー・コンバージド・ソリューション。デルによると、第13世代目の同サーバへのNutanix製ソフトウェアの搭載は初めてという。企業におけるストレージやコンピューティング、ハイパバイザーを単一のソリューションとして統合し、デルの「Software-Definedストレージ(SDS)ポートフォリオ」を拡大させるものだとしている。
仮想化環境上におけるさまざまなワークロードに対応する統合ソリューションとして設計した新製品は、既存製品と比べて高いパフォーマンスのサーバとドライブ・オプション(フラッシュまたはHDD)を選択でき、VDIやプライベート・クラウド、ビッグデータなどの要求水準が高いワークロードを支援する。
ラックあたりの搭載容量を16TBに倍増したことで同じレベルのデータを半分のラックスペースで運用可能になり、特にマネジメント・サービス・プロバイダ(MSP)や共用型のデータセンターにとってメリットが大きいという。
複数のドライブ/メモリー/プロセッサのオプションをアプライアンスごとに用意し、要求の厳しいワークロードへの対応やきめ細やかな拡張を実現するとのことだ。
1Uモデルの「Dell XC630」は、前モデルの「XC720xd」と比べ約半分のラックスペースで、より多くのデスクトップ仮想化ユーザーを支援できるとしている。これにより、ラック設置スペースに限りがある場合や、VDIなどの仮想化ワークロードを展開する組織にとって、より魅力的なソリューションだという。
2Uモデルの「Dell XC 730xd」は、前モデルと比べてストレージ容量を60%増加し、最大32TBとした。ビッグデータやプライベート・クラウド関連のワークロードの実行において高い効果を発揮するとしている。