NECソリューションイノベータは2月24日、対象物の動きに合わせて投影する可動型プロジェクターと3Dセンサーによるジェスチャー認識を組み合わせた新たなユーザー・インタフェースを実現するインタラクティブプロジェクションシステム(Interactive Projection System。以下、IPS)を開発したと発表した。
IPSは、従来よりバーチャルリアリティで追求している、人間がITの仮想空間の中に入り込むような感覚とは逆の考え方で、プロジェクションマッピングをさらに進化させたITの仮想空間を現実世界に作り出す、新たなユーザーインタフェースを実現するもの。
IPSを多様なコンテンツと連携させることで、店舗やショールームなどにおけるより付加価値の高いサービスの提供や、さまざまなシーンにおける作業者の支援などが可能になる。
IPSは、高輝度・高精細な映像と被写体認識ツールを連携させた追跡投影により、仮想空間でも直感的な操作性を実現する。事前に用意したコンテンツを運用サーバに登録することで、各IPS環境へコンテンツを配信できる。
利用シーンとしては、飲食店が提供する映像コンテンツを店内のテーブルの上に投影し、そのテーブルに座った利用者が指や手のひらで操作するといったことが考えられる。
同社は今後、実証実験を重ねて、現実的仮想空間体験(Realistic Virtuality Space Experience)サービスとして、1年以内に提供を開始する予定。