STマイクロエレクトロニクスは2月23日、32bitマイクロコントローラであるSTM32の統合開発環境(IDE)3種類を無償で提供すると発表した。
これによりSTM32のユーザーは、EclipseベースのCooCox CoIDE、Ac6 System Workbench for STM32、MDK-ARMを無料で利用できるようになる。これらのIDEはコード・サイズの制限がなく、STM32を使用する上で必要な設定ファイルとファームウェアがすべてサポートされる。また、設計の検証や開発に使用されるSTM32 Nucleoボードやディスカバリー・キットなどのハードウェアも用意される。
Ac6 System Workbench for STM32とCooCox IDEは、ARM Cortex-M0/M0+/M3/M4コアを搭載するすべてのSTM32に対応。MDK-ARMは、従来の8bit/16bitマイコンから32bitマイコン(Cortex-Mベース)への移行を支援するため、Cortex-M0/M0+を搭載したSTM32F0およびSTM32L0シリーズの機能をサポートしている。
さらに、これらのIDEは、Windowsデスクトップ・プラットフォームで動作可能となっており、Ac6 System Workbench for STM32は、2015年第2四半期までにLinuxおよびMac OSXにも対応する予定。MDK-ARMは日本語のユーザーガイドに対応した。