「成功に必要なものは何か?」と聞かれれて、あなたは何を挙げるだろうか?

努力やポジティブ思考、意思など、よく聞くワードが色々と浮かんでくるが、見落とされがちな要素といえば「説得力」だ。

上司や取引先、あるいは意中の人かもしれない。仕事だけではなく、プライベートにおいても、上手くいっている人には説得力がある人が少なくない。

かといって、急に「説得力」と言われても難しいという方。そこはご心配なく。Forbesが記事「説得力のある人に共通する15の癖(原題:15 Habits Of Exceptionally Persuasive People)」で幾つかのポイントを紹介している。

相手を知る

複数を相手にしている場合、一人を相手にしている場合でも、説得力を持つ人は、相手をよく理解している。相手や状況に応じて、振る舞いや声の調子を柔軟に変えられるのだ。

と言っても、そこまで難しいことではない。シャイな人とおしゃべりな人では、誰でも話し方が変わるはずだ。相手のことを少し意識して、相手と状況を見てみよう。

自分を伝える

人は相手がどんな人か理解できたら、その人の提案を受け入れたり、意見を聞く可能性が高い。

記事によると、学生同士の実験で、自己紹介をして自分の経歴などについて紹介した場合とそれをしなかった場合を比較した。すると、自己紹介なしでは話し合いで合意に至る可能性が55%だったのに対し、自己紹介が入ると90%に達したのだという。

あなたが話をしている相手は、敵でもなんでもなくただの人なのだ。自分の論点がどんなに正しいとしても、対話を行おうとせずして説得は難しい。

押しが強すぎるのはNG

説得は押し付けではない。だから無理やり理解を求めるのではなく、同意を確認しながらお互いが気持ちよく対話しているか考えながら話をしよう。

おどおどするのもNG

押し付けとは正反対で、おどおどしながら自分の意見を言うのも考えものだ。

求めるのは同情ではなく、同意や賛同。「……と思うのですが」という自信のない言葉は避けたい。

分かりやすい

相手にも時間がある。論点がぼやけた話を延々と聞かされていらいらしていた後では、同意する気にもならないことだろう。

短く簡潔な言葉で自分の意見を伝えたい。人が誰かの話を聞く時、話を聞いてみようと思うか、思わないのかの判断は早いタイミングで決まる。だから、導入部はわかりやすく、手短に。

相手の意見も尊重する

先ほどの押し付けと重複するが、自分の意見を押し通す姿勢は良くない。

相手の意見に耳を傾けて、場合によっては自分の提案を調整できる柔軟さを示そう。

「なるほど」「それはわかります」といった言葉は、相手に「この人は自分の意見を聞いている」と思わせる言葉といえる。

さらに、相手が言ったことに対して質問を投げかけると更に良い。議論が一方通行になっては、説得とは程遠い結果になるので、気をつけたい。

大きな図を描くことができる

相手に自分が伝えたいことを視覚的にイメージできるような言葉を使うと、説得の近道になる。

イメージできるように、具体的な例を示したり、適切な形容詞を考えてみよう。

人を喜ばせるのが上手

説得がうまい人を思い浮かべてほしい。

周囲から信頼されており、評価がある人ではないだろうか?

相手を喜ばせることが上手で、笑顔で接することができるというスキルは、説得に関係なく、身につけておいて損はない。