Texas Instruments(TI)は2月18日、IoT向けにSimpleLink Wi-Fi「CC3100/3200」ファミリ搭載のInternet-on-a-chip Wi-Fiモジュール製品を発表した。

SimpleLink Wi-Fiファミリは、各種IoTソリューションのコネクティビティを簡素化する低消費電力プラットフォームである。同モジュールを利用することで、組み込みWi-Fiやインターネットへのコネクティビティを、家庭用、産業用や民生向けの幅広いエレクトロニクス製品に簡単に実装できる他、製品開発コストの削減、市場投入期間の短縮、調達や認証取得の簡素化を実現できる。また、完全なアンテナのリファレンスデザインも付属することから、実装を効率化できる。

そして、これらのモジュールは、最終製品にそのまま使用可能なWi-Fi CERTIFIEDならびにFCC/IC/CE/TELECの認証を取得済みであることから、製品の市場投入期間の短縮と、確実な相互接続性を提供する。さらに、「CC3100」は、あらゆるマイコンをホストとして、各種アプリケーションの柔軟なプログラミングが可能、「CC3200」は、ユーザー向けに統合されたプログラマブルのARM Cortex-M4マイコンを内蔵して、顧客の独自コードを実行できる。

また、低消費電力の無線機能と、複数のアドバンスドローパワーモードによって、電池駆動デバイス向けに業界で最も低い消費電力を提供し、2本の単3電池で1年以上動作する能力をサポートする。そして、Wi-Fi、インターネット機能や堅牢なセキュリティプロトコル群をオンチップに統合しており、Wi-Fiの専門知識なしでも製品を接続できる。加えて、携帯やタブレットのアプリや、ウェブブラウザを使った、SmartConfigテクノロジ、WPSやAPモードなどの複数のプロビジョニングオプションで、デバイスをWi-Fiアクセスポイントに簡単、かつ安全に接続する能力を提供する。

さらに、Wi-Fi対応製品の開発を素早く開始するため、昨年11月に発表した認証取得済みのチップベースのキットの他、モジュールバージョンの「CC3100」ブースタパックや「CC3200」ローンチパッドの供給を開始した。

なお、価格は「CC3200」モジュールが1000個受注時で19.99ドル、「CC3100」モジュールが同14.99ドル。「CC3200」モジュールローンチパッド「CC3200MODLAUNCHXL」が59.99ドル、「CC3100」モジュールブースタパック「CC3100MODBOOST」が同49.99ドル。