OKIとシーエステック、中沼アートスクリーンは2月19日、PET(ポリエチレンテレフタレート)製透明シールタイプのはんだ供給用マスク「シールdeマスク」を発表した。
同製品は、PET製フィルムの透明シールタイプになっており、実装基板のリペア作業の際に、高密度な狭いリペア部に合わせて自由にカットできるため、基板上にクリームはんだを直接印刷できる。また、粘着層付き透明フィルムであることから位置合わせが容易で、段取り時間が短縮できる。さらに、使いきりではんだ洗浄が不要となるため、全体の作業時間を約7割削減することが期待できるという。
具体的には、OKIの高密度実装基板技術と、シーエステックのフィルム精密打抜き加工技術、中沼スクリーンのはんだマスク製造のノウハウにより実現した。厚み0.125mmのフィルムをレーザでカットするため、標準サイズ品に加え、実装する部品に合わせたカスタム品の製造にも迅速に対応できる。さらに、国内で製造するため製造期間も短く、納期短縮と品質向上に貢献するとしている。
なお、実装基板のリペア作業や試作基板など極小ロット用に、2月より中沼アートスクリーンから販売を開始し、年間5000セットの販売を目指す。