日本オラクルは2月18日、公益業界向け分析製品の最新版「Oracle Utilities Analytics 2.5.1」の提供を開始した。
最新版では、停電状況を分析する機能「Oracle Utilities Outage Analytics」を拡充。これにより、過去の停電の実績と履歴により必要な項目が事前に定義された信頼性の高いダッシュボードの提供と複数のシステムに保存されているデータを連携する仕組みであるETL技術が強化された。
具体的には、オラクルのデータ統合管理製品「Oracle Data Integrator」と「Oracle GoldenGate」を活用することでETL技術を拡充し、データへのアクセスを容易かつ迅速に行い、数分でデータを最新情報に更新することが可能。
例えば、停電の発生頻度、停電が発生している範囲の広さ、該当地域におけるサポート要員の数や配置状況などの情報が色分けされて表示され、電力復帰にかかる時間の見積もりを算出できる。
また、ダッシュボードには、平均停電時間(SAIDI)、平均停電回数(SAIFI)、瞬間平均停電回数(MAIFI)といった指標が事前に設定され、これらの指標を基準にサービスの改善や達成度の判断に役立てることが可能なほか、法的報告書に合致した形式で報告書を作成することもできる。