ARMは、IoT向けの大手セキュリティソフトウェア企業である蘭Offsparkを買収したと発表した。
OffsparkはIoT通信セキュリティに特化しており、展開するPolarSSL技術は、最も普及している組み込み型トランスポートレイヤセキュリティ(TLS)ソリューションである。すでに、センサモジュール、通信モジュール、スマートフォンなど、幅広いデバイスに採用されている。現在、あらゆるIoTシステムにセキュリティが求められている中、今回の買収により、ARM mbedプラットフォームのユーザーは、世界クラスの通信セキュリティおよびソフトウェア暗号化機能を備えたIoT製品の設計と開発が容易となる。今後、ARM mbed通信セキュリティ/ソフトウェア暗号化戦略の中心となり、ブランド名はARM mbed TLSに改められる。技術は引き続きオープンソースで提供され、開発者は商業目的で利用できるとしている。
また、ARM mbed TLSは、スタンドアロンまたはmbed OSの一部として、組み込みデバイスに最適化した最新のTLS/DTLSサポートを提供するとともに、mbed OSのCryptoboxと協調してセキュアな実行と保存を可能にする。
なお、mbed TLSは、組み込みデバイスだけにターゲットを絞らず、非組み込みデバイスに対応する機能も拡張されていくという。さらに、ARMは2015年後半に、Apache 2.0ライセンス下で、mbed TLS、Thread、その他の主要技術を含むmbed OSをリリースする予定。