博報堂は2月17日、中国企業 Cybermart Groupと共同で、急増する訪日観光客を顧客企業の店頭に送客促進を行う「CyberGO」を開発し、提供を開始した。

同ソリューションは、中国や台湾、香港から訪日する観光客に対し、スマートフォンアプリを通じて家電量販店や飲食店、ドラッグストアなどの店舗情報と割引クーポン等を提供。これにより、観光客の店舗への来店促進と購買促進を行うほか、観光客へのWi-Fiルータの無料貸出とアプリダウンロードを組み合わせることで、観光客数千人に対して広く情報を配信することができる。

また、日本への観光客が多く集まる現地の大手旅行情報サイトや航空会社・空港ターミナル、金融機関などで「Wi-Fiルーター無料貸出&アプリダウンロード」の抽選キャンペーンを開催し、観光客を出国前に獲得・会員化することで早期に情報接触を実現することで、来日前の店舗来訪や商品の購入意思決定を促す仕組みだ。

加えて、日本滞在中の会員(観光客)に向け、位置情報に応じた店舗情報の検索や、割引情報などのプッシュ通知が可能なため、滞在中の来店動機を高めることもできるという。

専用アプリ「Cyber Go」起動画面

店舗情報検索/クーポン配信画面

サービスの本格的な稼働は、訪日客が増加し最大の商戦期となる春節(2月中旬～)を目安に開始。日本におけるサービス提供エリアは、5月に関西地区、10月に北海道へと順次拡大する予定となる。

両社では、2015年度の送客数を7万人、送客者による顧客企業での購入金額として70億円を目標とするほか、2016年度には、ASEAN各国からの訪日客へと対象者を拡大し、200億円の購入金額を達成したい考えだ。