ソニーは2月17日、透過式メガネ型端末「SmartEyeglass Developer Edition」を、日本・アメリカ・イギリス・ドイツにおいて、アプリ開発者に向けて今年3月10日より発売すると発表した。価格は、10 万円、840USドル、520UKポンド、670ユーロ(いずれも税別)。
産業用途のアプリ開発を促進するために、法人顧客に向けては、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、スウェーデンでも、同製品を購入することが可能。
SmartEyeglassは、搭載したCMOSイメージセンサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサー、マイクなどの多彩なセンシング機能と、連携したスマートフォンのGPSによる位置情報などを活用して、ユーザーの状況に応じた情報を提供できる。
具体的には、見ている対象物から目をそらすことなく、ハンズフリーで情報を入手できるため、歩行中にナビゲーション表示を見たり、料理をしている時に手元から目を離すことなくレシピを確認したり、スタジアムでスポーツ観戦する時に選手を見ながら関連情報を閲覧したりといった利用が可能。
ハードウェアの提供開始と合わせ、昨年9月より先行リリース版として提供をしているソフトウェア開発キット(SDK)を更新して、正式リリース版のソフトウェア提供が開始される。
先行リリース版の開発キットでは、「エミュレーター」「サンプルコード」「APIリファレンス」」「設計ガイドライン」「テスト方法」「アプリケーション公開方法」などを提供していた。
同製品はアプリケーション開発支援サイト「Sony Developer World」のSmartEyeglass専用ページを通じて販売される。同ページでは、同製品の購入のほか、SDKの入手が可能で、今後、SmartEyeglass用アプリケーションや活用シーンの事例紹介など、アプリ開発に有用な情報の提供が予定されている。