エフセキュアはこのほど、同社の主席研究員であるミッコ・ヒッポネン氏が10日のネットの安全を考える日「セイファー・インターネット・デー(Safer Internet Day)」に合わせて発表したコメントを公開した。
同社がの調査によると、インターネットのセキュリティとプライバシーに関して対策を講じている場合、ある程度信用できると回答した人は46%、あまり信用できないと回答した人は39%、まったく信用できないと回答した人は11%となった。その一方で、インターネットを信用しており、セキュリティやプライバシーについてあまり心配していないと回答した人はわずか4%に過ぎなかった。
しかしヒッポネン氏は「これは当然のこと」としており、実際に同社は、1日あたり25万件を超えるデスクトップにおけるマルウェアのサンプルと、9000件を超えるAndroidのマルウェアサンプルを検出しているという。こうしたマルウェアは、私たちの金銭やコンテンツ、個人情報を盗もうとしている。
ヒッポネン氏は、オープンソースやビットコインなどの仮想通貨、IoTなど、ネット社会はイノベーションを起こしつつも"負の側面"があると指摘。「私たちは素晴らしいインターネット革命の時代を生きています。しかし、現在起きている問題に対処しないままでいると、自由に使えるオープンなインターネットを子供たちに残すことができなくなるかもしれません」と警鐘を鳴らした。
その上で、セイファー・インターネット・デーのテーマである「より良いインターネットをともにつくる」を踏まえて、適切なネット上の情報管理や、各種使用許諾契約の確認を行うよう提案している。全文はエフセキュアWebサイトに掲載されている(英文)。