東芝は2月16日、名古屋鉄道(名鉄)向けに、新型の直流電気機関車EL120形を2両納入したと発表した。民営鉄道事業者への納入は同社として約70年ぶり。
納入された機関車は、通常電車と機関車で異なる電機品や装置の据付方法を、電車の床下吊り構造を機関車に応用することで機関車の小型化を実現。同時に運転操作などの取り扱いにおいても電車との共通化をはかっている。
車体構造は同社で実績のある箱型両運転台方式を採用。機能性と堅牢性のイメージを踏襲しながら、デザイン性も重視して、名鉄特有のスカーレットレッド色と流線型のステンレスラインに仕上げた。
主に保線作業での砕石やレール運搬を目的として使用される予定で、今後も40~50トンクラスの新型電気機関車を新たなラインナップとして、国内の鉄道事業者に展開していくとしている。