ハイブリスソフトウェアは、顧客データを単一の集中管理ハブに統合し、状況に即したマーケティングを実現できる「SAP hybris Marketing」ソリューションを発表した。
個客や匿名のWeb訪問者に関する、状況に応じたリアルタイムのデータを確保することが可能で、リアルタイムの状況に即したデータを活用することで、特定の顧客や見込み客の両方に関し、全方位のプロファイルを更新し続けることができるという。
これにより、Webサイト、Eメール、デジタルサイネージの広告を通じて、パーソナライズされた1対1のキャンペーンで訴求したり、営業電話やサービスコールをしたり、モバイルアプリやモバイルデバイスにプッシュ・メッセージを送ることが可能となる。
なお、ハイブリスのマーケティング・プラットフォームを構成する中核的な要素は以下の7つとなっている。
・ダイナミックな顧客プロファイル・エンジン
・セグメンテーション/予測分析/文脈分析エンジン
・マーケティング・プランニング/予算編成/オーケストレーション
・レコメンデーション/オンサイト・ターゲティング
・ 行動に基づくリアルタイム・リマーケティング
・ マーケティング・パフォーマンス管理
オープンAPIによる、マーケティング・ソリューション・プロバイダのエコシステムとの連携
さらに同社では、SAP hybris MarketingソリューションとSAP hybris Commerce Suiteを連携させることで、ハイブリスは、マーケティング、顧客体験、オムニチャネル・コマースの分野で強力な機能の提供が可能になり、あらゆる形態の企業や組織は、特定の顧客やまだ特定できていない顧客の双方に対し、関連性と一貫性の高い、パーソナライズされた顧客体験を提供できるとしている。
また、ハイブリスソフトウェアは、「hybrisGlobal Partner Summit」にて、「hybris Extend」プログラムを大幅に拡大し、Bloomreach、Facebook、Marketo、Sprinklr、Turnなどの業界をリーダーするISVが、SAP hybris Marketing ソリューション向けに拡張機能を提供開始することを発表した。
hybris Extendは、分析、デジタル広告、顧客体験、店舗向けシステム、決済、請求、ソーシャルなどの分野において、ハイブリスの顧客に統合機能を提供するオンライン・マーケットプレースであり、今回の新たなパートナーシップに伴い、同プログラムに参加するISVの数は増加した。
SAP CEC&ハイブリスのグローバル・チャネル&パートナーシップ担当 シニア・バイスプレジデントのパトリック・フィン(Patrick Finn)氏は、「このたび、新たに複数の重要パートナーをお迎えできること、そして、新たに発表したSAP hybris Marketingソリューションにすばらしい新機能を追加できることを、嬉しく思います。本日の発表に伴い、グローバルで利用できるマーケットプレースとしてのhybrisExtendの評価も高まり、お客様は、Monetate、Bazaarvoice、OpenTextなどの、高品質で信頼性の高い市場リーダー各社が提供する付加価値ソリューションとの充実した統合機能群をご利用いただけます」と述べている。