トレンドマイクロは2月12日、サーバー向けのセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security(Deep Security)」とクラウドストレージ向けデータ保護ソリューション「Trend Micro SecureCloud(TMSC)」において、Microsoft Azure環境との連携を強化する機能拡張を実施すると発表した。

Deep Securityは、サーバーのセキュリティにおける脆弱性対策、ファイアウォール、ファイルやレジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視、ウイルス対策を1つのソリューションにしたサーバセキュリティ対策製品。

連携は、Deep Securityのバージョン9.5 サービスパック1から対応する。この版から、Microsoft Azureと連携するためのクラウドコネクタ機能を実装する。

連携によって仮想サーバーの減少をDeep Securityが自動的に認識し、Deep Securityの管理マネージャ上から減少したサーバのセキュリティ設定が自動的に削除されるようになる。

そのため、従来仮想サーバが減少した際に発生していた管理者による手動のセキュリティ設定削除が不要となり、仮想サーバの増減が頻繁に行われるクラウド環境において、管理者のセキュリティ運用負荷を軽減できる。

また、Microsoft Azure上の仮想サーバー情報をDeep Security Managerの管理コンソール上で一元的に可視化し管理することが可能となった。具体的には、Deep Securityにより保護されていないものも含めたMicrosoft Azure上の全ての仮想サーバーをDeep Securityの管理コンソール上で確認できる。

TMSCは、クラウドストレージへのデータアクセスを「鍵」で管理し、セキュリティポリシーに適合した仮想サーバ以外からのデータへのアクセスを防止するデータ保護ソリューション。これまで対応してきたアマゾンウェブサービス(AWS)に加え、新バージョンの3.7よりMicrosoft Azureにも対応する。

データデバイスにアクセスする仮想サーバーの安全性をより細かく確認できるようになる。仮想サーバーにインストールされているDeep Security エージェントの設定状態を確認し、鍵の配信の可否を決定することでデータアクセスの安全性を向上させる。