富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は2月12日、PC1台から利用可能なクラウド型サービス「ディスク暗号化サービス」を2015年4月上旬に販売開始すると発表した。参考価格は300ユーザーで月額324,000円から、3年間で3億円の販売を目指す。

同サービスはハードディスク暗号化ツールの提供を始め、緊急時の暗号化解除や日々の問い合わせ対応などPCの情報漏洩対策を総合的に支援する月額制のサービス。PCの管理サーバとして富士通のパブリッククラウドサービスを利用し富士通ソーシアルサイエンスラボラトリで運用管理することで、ユーザーは運用コストを軽減できるという。同サービスは必要な期間、必要な台数だけ契約可能な月額制であり、最短3カ月・PC1台から利用可能。

同サービスでは、PCのOSなどのシステム領域を含む全てのディスク領域を暗号化する。暗号化解除は同社ヘルプデスクのみ実施可能なため、万一パソコンが紛失・盗難にあった場合でも、第三者によるデータの暗号化解除を阻止し情報漏洩を防止できるという。

「ディスク暗号化サービス」のシステム構成

富士通のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」を管理用サーバとして使用するため、ユーザーのサーバ設置が不要。同社のディスク暗号化の専門家がヘルプデスクとして直接対応し、日々の運用に加えて万一の問題発生時も迅速な解決を支援する。契約中のPCの一覧情報および暗号化状態などを確認できるログを毎月1回提供し、オプションで特定のパソコンに絞った詳細ログの提供も可能といった特長を持つ。

導入にあたっては、暗号化ツールをPCにユーザーがインストールするだけで導入出来るという。トライアルサービスも提供中とのこと。