東京都・京橋のブリヂストン美術館にて、新築工事のための休館を控えた最後のコレクション展「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を開催している。開催期間は5月17日まで(月曜は休館)、開場時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで)、入場料は一般800円、シニア(65歳以上)600円、大学・高校生500円、中学生以下は無料。
ピエール=オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」1876年 |
クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」1908年頃 |
ジャクソン・ポロック「Number 2, 1951」1951年 |
同展は、創設者・石橋正二郎の収集から出発する「石橋財団コレクション」より、ブリヂストン美術館収蔵の1,600点から、ベストセレクションといえる約160点を紹介する。コレクションを特徴づけるのは、19世紀以降のフランスを中心とした西洋近現代美術だ。印象派、ポスト印象派から20世紀のフォーヴィスム、キュビスム、抽象絵画へ。そして、それらの影響を受けて出発、発展した日本の洋画。さらに、第二次世界大戦後の抽象絵画までも含めた、「ブリヂストン美術館といえば、これ」という代表作が一堂に会する。
見どころとなるのは、マネが生涯に2点しか制作しなかったという自画像のうちの1点や、制作された翌1877年の第3回印象派展に出品されたルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」、また、3月31日からは石橋美術館収蔵の重要文化財(藤島武二「天平の面影」、青木繁「海の幸」、青木繁「わだつみのいろこの宮」)を公開する。さらに、ブリヂストン美術館の63年間の歴史を紹介するコーナーなども設けられている。