まだまだ起きるのが辛い冬。二度寝などで、つい遅刻してしまったら会社にどう報告しているだろうか? 「嘘も方便」とは言うものの、米国の会社員はかなり開き直った遅刻の言い訳をしているようだ。就職情報サイトの米Career Builderが恒例の「信じられない遅刻の言い訳」を紹介している。

この調査は、2014年11月~12月、米国の人事や採用担当2100名と企業や組織に勤務する3000人の社員に「遅刻」について尋ねたもの。

定時出勤については、回答者の23%が「最低でも月に一度は遅刻する」と認めた。つまり、5人に1人が月に1度会社に遅れて出勤していることになる。

「週に一度」は14%で、10人に1人以上が週に1度遅れている"常習犯"のようだ。遅刻の原因で最も多いのは「交通事情」で50%。ほかに「睡眠不足」(30%)や「悪天候」(26%)などが続いた。また、「子供を学校や保育園に連れていくため」という理由も12%の人が回答している。

そして、遅刻の経験がある人のうち、10人に1人が遅刻の理由を説明するのに嘘をついたことを認めている。どのような嘘かについては想像に任せるとして、この調査の最大の目的である「信じられない遅刻の言い訳」を見てみよう。毎年恒例の調査だが、今年もありえない言い訳が並んだ。

全てがただの言い訳です

  • 風呂場に鍵をかけたら、出られなくなった。

  • 前の晩に飲みすぎて、どのレストランチェーンの横に車を停めたのか忘れてしまった。

  • 夫が浮気をしていることが発覚したので、相手が誰かを確かめるために夫を追跡していた。

  • ガソリンの盗難に遭い、次のガソリンスタンドまで十分なガソリンがなかった。

  • 裁判所から保釈の許可が下りるのを待っていた。

  • 自分の車の中で見知らぬ人が寝ていた。

  • 鹿の群れが町を横断していたために遅れた。

  • 解雇される夢を見た。

調査では、これらの言い訳の真偽については尋ねていない。ただ、言い訳の中には「出勤のために車に乗ろうとしたが、トランクがまるごと盗まれていた」という回答もあり、このケースでは従業員が証明写真付きで報告したそうだ。

ほかにも、「遅刻はしていない。来る途中で仕事のことをちゃんと考えていた」と述べて、担当者を驚かせた人もいたようだ。

さて、遅刻に対する企業の反応は一概ではない。調査では33%の企業が常習ではない限り、「たまの遅刻には目をつぶる」の姿勢であることがわかった。

16%が「ちゃんと仕事をやっているのなら、時間をきっちり守らなくてもよい」と考えているという。しかし、一方では41%が「遅刻が原因で解雇したことがある」と述べているので、やはり遅刻はよくないといえそうだ。

嘘をつかなくて良いためにも、まずは遅刻しないように早寝早起き、それから前もった準備を心がけたいものだ。