Webを利用していると、たまに遭遇するエラーメッセージ。その代表例は、ページが見つからない時に表示される「404-Page Not Found」だろう。しかし、ほかにも知っておいて損はないエラーメッセージはある。

MakeTechEasierが「Common Browser Error Messages That You Should Know)」で、ブラウザを使っているとよく見かけるエラーメッセージを説明している。

「404-Page Not Found」

このメッセージの404とは、HTTP通信においてサーバからのレスポンスを3ケタの数字で表現する"ステータスコード"と言われるものの1種だ。このステータスコードは5種類に大別でき、1xxは情報、2xxは成功、3xxはリダイレクション、4xxはクライアントエラー、5xxはサーバーエラーとなっている(詳しくはWorld Wide Web Consortium(W3C)を参照のこと)。

World Wide Web ConsortiumのHTTPのステータスコードについて説明しているページ 資料:World Wide Web Consortium

404はクライアントエラーに属するもので、ページが検出できなかったことを示す。より詳しく分析すると、ブラウザはユーザーが入力したWebサイトやサーバと通信ができたが、探しているページは見つからなかったという状態を示す。「リンクが壊れている」「コンテンツが削除されたり他のページに移動したりしていた」などが考えられる。

なお、この404ページは容易にカスタマイズでき、ユニークな画面を用意しているところもある。

マイナビニュースの「404-Page Not Found」のページ

「502-Bad Gateway」

上記の番号に基づくと、5xxはサーバエラーとなる。Bad Gateway(不正なゲートウェイ)はプロキシーエラーのことで、こちらの要求を満たそうとしたが、ゲートウェイ役のサーバが無効なレスポンスを受け取ったことを意味する。大体の場合、問題はユーザーのコンピュータではなく、エラーはサーバ間で生じている。そのため、こちらでできることはない。

だが、MakeTechEasierによると、無効なクッキーやキャッシュが502エラーの原因となっていることもあるという。この場合、ブラウザのクリーンアップが効果的だとしている。

「503-Service Unavailable」

2に続き、これもサーバエラーに分類されるもので、サービスが使用不可能であるというメッセージだ。Webサイトが一時的にダウンしている、あるいはメンテナンス中などの場合に生じるもので、サーバが要求に応答しているため、このエラーメッセージを表示できる。

502と同様に、ユーザー側でできることはあまりないが、「DNS Failure」というメッセージが合わせて表示された場合はユーザー側のルーターやドメインネームサーバー(DNS)サービスに原因がある。ルーターを再起動するか、DNS設定の変更により解決できるだろう。

「Connection Timed Out」

こちらが送った要求が時間内に成功しなかったことを示すエラーメッセージで、10060というコードが合わせて表示されることもある。このエラーの原因はアクセスしようとするサーバやコンピューターがきちんと応答できないことがほとんどだが、ルーターの設定ミスやその他のネットワーク問題も考えられるという。

原因が特定できないので、継続的にEnterを押して接続を試みるのも手だ。しばらくして接続できた場合は、問題はWebサイトやサーバ側にあったということになるだろう。インターネットそのものにアクセスできない場合は、こちらのネットワークに問題があることになる。

「Unable to Connect」

Webブラウザが要求を満たせなかった時に表示されるのが、"接続できませんでした"を意味するこのメッセージだ。サーバやWebサイトが何らかの理由で一時的に利用できない状態である可能性が高いが、ファイアウォールがそのサイトにアクセスできないように設定されていることも考えられる。

「ファイアウォールを無効化する」「設定を変更する」などの作業が必要だ。Webサイトがダウンしている(要は、こちら側の原因ではない)かどうかを知りたい場合は、サイトやサービスがダウンしているのかどうかを調べるサービス「Is Up」を利用してみてはいかがだろう。

このほかのよくあるエラーとして、フィッシングや悪意あるコンテンツに対する警告、SSL証明書エラーが挙げられている。共にブラウザ側のセキュリティ機能で、前者は悪意あるWebサイトやコンテンツに対しての警告で、後者はWebサイトが利用するSSL証明書を確認できない場合の警告となる。いずれも、WebサイトがSSL証明書を共有している場合など例外もあるが、一般的にアクセスしない方がよい場合が多そうだ。