映画やTV番組をネット配信する米Netflixが2月5日、日本市場へ進出する計画を発表した。時期は2015年の秋を予定している。北米のインターネットトラフィックの3割以上を占めるという人気のメディアストリーミングの日本進出はどのような影響を与えるのかが注目される。
Netflixはサブスクリプション形式で映画やTVをネット配信するサービス。1997年創業で、当初はオンラインでのDVDレンタル業者としてスタート、その後ストリーミングサービスに拡大した。
現在、米国や欧州などの約50カ国で展開しており、5700万人の加入者を誇っており、加入者への総配信時間も合計20億時間に達するという。ネットワーク機器ベンダー「Sandvine」の調査では、Netflixは北米のインターネットトラフィックの34%を占めている。
日本市場進出は同社が1月末に掲げたグローバル戦略の一環で、3月に予定しているオーストラリアとニュージーランドへの進出など、今後2年でサービス提供国を200カ国に増やす意向を明らかにしていた。
今後は東京にオフィスを構え、同社で最高ストリーミング・提携責任者を務めるGregory K. Peters氏がNetflix Japanのマネージャーを務めるという。なお、Peters氏は日本語も堪能のようだ。
日本市場ローンチ時には日本のTV番組や映画のほか、「Marco Polo」「Sense8」「Virunga」など同社オリジナル番組も揃える予定で、HDや4Kにも対応するという。
PCのほか、スマートTV、タブレット、スマートフォン、ネット対応ゲーム機やSTBなどをサポートするとしており、価格、番組、サポートデバイスなどの詳細は後日改めて発表する模様だ。
すでに、日本語のロンチ前Webサイトが用意されており、サービス提供時期などの最新情報をメールで受け取ることができる。