NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)は2月3日、「マーケティング・オートメーション」への現状の認識や今後の意向に関する調査を実施し、その結果を発表した。
これは、同社が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」登録モニターの中から、Webマーケティング(Webサイトの戦略策定・企画、ネット広告による集客、Webサイト上での顧客の会員・顧客化のいずれか)に携わっている人を対象に2014年11月14日~11月17日の期間に実施したもの。有効回答者数は356名。
マーケティング・オートメーションとは、リード(見込客)の獲得および育成プロセスの高度化をソフトウェアで支援することで、案件化確度の高いリードに対してメッセージを届ける施策のこと。
それによると、マーケティング・オートメーションに関する認知度は、既に全体で約40%を超え、このうち、従業員数が100人以上の企業では60%以上を占めるに至る。特に1000人以上の企業では、「内容まで詳しく知っている」が32%と認知度が高く、大企業ほどマーケティング・オートメーションに注目している現状がみられた。
次に、マーケティングや広告施策上の課題については、企業規模別に大きく異なる結果となり、特に企業規模が大きくなるにつれ、最新のアドテクノロジーやマーケティング・オートメーションに注目するだけではなく、「施策に対する効率化」によりROIが求められる傾向がみられた。
また、1,000人以上の大企業では、マーケティング・オートメーションのメリットとして、「マーケティング活動の最適化」「見込み客へのアプローチを多様化しつつ大幅なコストダウン」「顧客へのアプローチの自動化」といった結果が出ており、大企業ほどリード(見込み客)を獲得したい、施策を多様化させつつ顧客へアプローチしたい、といったニーズが顕著に現れた結果となった。
「マーケティング・オートメーション」ツールを提供している企業名では、Salesforce Marketing Cloudの認知率が全体で約4割を超え、この傾向は、特に1000人以上の大企業で顕著だった。
アドテクノロジー関連広告・ソリューションでは、新たな広告のコンテンツ訴求施策である「ネイティブ広告」「インフィード広告」「動画広告」を重視される方が約半数に達しており、その関心の高さが感じられる。
同時に、施策に対する効率性が求められていることから、今後は、その施策効果を検証していくための「効果測定とPDCAサイクル」が課題になると想定される。