ヴイエムウェア ストラテジックアライアンス本部長 名倉丈雄氏

ヴイエムウェアは2月3日、仮想化されたコンピューティング/ネットワーク/ストレージで構成されるハイブリッドクラウドを実現する新たな製品およびサービスを発表した。

ストラテジックアライアンス本部長の名倉丈雄氏は、「現在、ユーザーが必要としてるものはOne Cloud,、Any Application。つまり、すべてのアプリケーションがどこに持っていっても動くことが求められている。これを実現するのが、インフラストラクチャを提供している側のミッション」と、同社が目指している方向性を説明した。

同社は、仮想化されたコンピューティング、ネットワーク、ストレージから構成される「Software-Defined Data Center」、プライベートクラウドとvCloud Airで実現するハイブリッドクラウドを基盤として、「One Cloud,Any Application」を実現する。

ヴイエムウェアが実現を目指す「One Cloud,Any Application」

「One Cloud,、Any Application」の実現に向けて、「単一のプラットフォーム」「あらゆるアプリケーションをあらゆる場所で利用」「オープンな管理」の3つの柱が据えられている。

今回、「単一のプラットフォーム」を実現する製品とサービスとして、ハイブリッドクラウドの基盤となる「VMware vSphere 6」、ハイパーバイザー統合型ストレージの最新版「VMware Virtual SAN 6」、ストレージに仮想マシンをネイティブに認識させることができる「VMware vSphere Virtual Volumes」、VMware NSXを活用したVMware vCloud Airハイブリッド ネットワーキング サービスが発表された。これらは2015年第1四半期に提供が開始される予定。

同氏は、これらの製品とサービスによって、「これまで作れそうで作れなかった真のハイブリッドクラウドが構築できるようになる」と語った。

VMware vCloud Airハイブリッド ネットワーキング サービスにより、ゲートウェイ・アプライアンスを通じて、パブリッククラウドであるVMware vCloud AirとVMware vSphereによって構築されたプライベートクラウドを単一かつ安全なネットワークで相互接続できるようになる。

また、プライベートクラウドとvCloud Airに展開されている数百の仮想ネットワークを単一のWAN接続で維持することも可能になる。

「あらゆるアプリケーションをあらゆる場所で利用」は「vSphere 6」「Virtual SAN 6」「クラウドネーティブのアプリケーション」で実現し、「オープンな管理」は「OpenStackとの統合」「Virtual Volumes」「vCloud Suite 6」で実現する。

OpenStackについては、同日、OpenStackのコンポーネントをパッケージ化してテストまで行ったディストリビューション「VMware Integrated OpenStack」の提供を発表している。