STMicroelectronicsは1月30日、ARM Cortex-M0コアを搭載した32ビットマイコン「STM32F0」バリューラインに、USB接続機能と大容量フラッシュメモリのオプションを備えた6品種を追加したと発表した。

同製品群が加わることで、8/16ビットマイコンを使用したアプリケーションのニーズに対応する32ビットマイコンの選択肢が拡張される。これにより、Cortex-Mコアベースの同じマイコンアーキテクチャを幅広いニーズに対して柔軟に使用できるため、製品開発の期間短縮ならびに効率化につながる。また、さまざまなARM Cortex-Mコアを搭載した600品種以上で構成される豊富な製品ポートフォリオと、充実した開発サポートへのアクセスが可能になる。

6品種のうち「STM32F030CC/RC」は、256KBのフラッシュメモリを搭載しており、48/64ピンLQFPパッケージで提供される。さらに、6品種のうち4品種には、バッテリ充電検出機能(Battery Charger Detection v1.2)およびLink Power Managementに準拠したUSB 2.0 Full Speedインタフェースが搭載されており、電力効率の最適化とバッテリ寿命の長期化を実現する。また、6品種は、内蔵のセーフティ機能、高精度の内部発振器、複数のクロック源、およびストップ/スタンバイからの定期的なウェークアップおよびアラーム機能を備えたカレンダーリアルタイム・クロック(RTC)といったペリフェラルの活用が可能になる。そして、5チャネルのDMAコントローラや内蔵ボルテージレギュレータ、変換速度1.0μsの12ビットA/Dコンバータ(ADC)の他、シリアル通信インタフェース(I2C:2個、USART:6個、SPI:2個)なども搭載している。

なお、32KBのフラッシュメモリを搭載し、USB対応の「STM32F070F6P6」はTSSOP20パッケージで提供され、参考サンプル価格は約0.57ドルとなっている。6品種は、現在サンプル出荷中で、2015年第1四半期に量産が開始される予定。

STは、ARM Cortex-M0コアを搭載した32ビットマイコン「STM32F0」バリューラインに、USB接続機能と大容量フラッシュメモリのオプションを備えた6品種を追加した