アドビ システムズは、2014年12月に発表したフォトストックコンテンツ販売サイト「Fotolia(フォトリア)」の買収を完了したことを明らかにした。今後、Fotoliaは「Adobe Creative Cloud」に統合され、Creative Cloud会員は3,500万点以上の画像や映像へのアクセスおよび購入が可能となる。
このたびアドビが買収を完了した「Fotolia」は、2004年に創立され、ニューヨーク、パリ、ベルリンに事業拠点を置き、23カ国(14カ国の言語)でフォトストックコンテンツ販売サイトを運営する企業。このたびの買収により、Fotoliaは「Adobe Creative Cloud」に統合され、現会員を含めてCreative Cloudのメンバーシップ加入者は、Fotoliaが扱う3,500万点以上のロイヤリティフリー素材(写真、イラスト、ベクター、動画)へのアクセスおよび購入が可能となり、デザイン作業を大幅に簡素化して工程を短縮できるとしている。
また、同社はFotoliaを誰でも利用できる「独立したストックサービス」としても継続的に提供していくということだ。なお、アドビのデジタルメディア事業部門担当シニアバイスプレジデントであるデイビッド ワドワーニ氏は、今回の買収について「アドビは現在、ストックコンテンツ売買の大幅な簡素化に取り組んでいます。Fotoliaは、Creative Cloudがクリエイターにとって、グローバルコミュティ向けのアセット売買、才能発掘、作品宣伝のためのマーケットプレイスとなることを支援します。」とコメントしている。