電気通信事業者協会は1月23日、「歩きスマホ」の実態および意識に関するインターネット調査の結果を発表した。これによると、普段、「歩きスマホ」をしている人は44.8%と半数近くに上るという。
同調査は、東京23区、名古屋市、大阪市、福岡市、札幌市在住の15~69歳男女スマートフォン所有者を対象に行われたもの。
「歩きスマホ」をしたことがあるかを聞いたところ、日常的にやっている人は約1割、「時々やっている」人は34.3%、「ほとんどやっていない」人は35.3%という結果が出た。
男女別に見ると、「日常的にやっている」人の割合は男性6.7%、女性13.3%、「時々やっている」人の割合は男性33.3%、女性36.3%と、男性より女性のほうが若干「歩きスマホ」をしている率が高かった。
年代別では、「日常的にやっている」は10代で20%と全体のスコアの2倍に及んだ。「時々やっている」は、10代42%、20代46%、30代45%の3層で 4割を占める。一方、「まったくやっていない」は、40~60代の中年層で多いという。
エリア別では、「日常的に」「時々」やっている人の合計が、大阪市(51.3%)、名古屋市(50%)の2都市でやや高めとなっている。以下、札幌市(49.2%)、福岡市(46.2%)、東京23区(41.1%)と、いずれも4割は超えている。
また、「歩きスマホ」をしている時に他の人にぶつかりそうになった経験を聞いたところ、「ぶつかりそうになったことがある」と答えた人は33.7%、実際に「ぶつかった」人は4.5%だった。
一方、「歩きスマホ」をしている人にぶつかられたり、ぶつかられたりしそうになった経験については、ぶつかられそうになったことはある」人は56.2%と、自分が「ぶつかりそうになった」という割合(33.7%)を大きく上回った。実際に「ぶつかられた経験」(12.2%)も、「自分がぶつかった経験」4.5%の3倍近い結果となった。
なお、「歩きスマホ」はどの程度迷惑かと聞いたところ、全体の91%が「迷惑」と回答した。