多くの人が、Windowsで多数のソフトウェアを利用しているだろう。しかし、マシンが古くなってくるとソフトウェアが性能の敵になりかねない。MakeTechEasierが、記事「Say No to Bloated Software for Windows – 7 Lightweight Alternatives)」で、「7種類のWindowsソフトウェアについて、代替になりうる、もっと軽いソフトウェアを紹介している。
以下、そのポイントを見てみよう。
Adobe Reader→Sumatra PDF
PDFファイルの閲覧ソフトと言えば、「Adobe Reader」が定番だが、ほかにもPDFビューアは存在する。記事では「Adobe Readerは素晴らしいソフトウェアだが、起動してからPDFファイルを開くまでに時間がかかる」としており、代案としてオープンソース・ソフトウェアの「Sumatra PDF」を推奨している。
プロジェクトの公式サイトによると、Sumatra PDFはシンプルを最優先にしており「必要最低限の機能しかない」とのこと。そのため、軽量で高速に動作するという。ダウンロードや利用は無償、日本語にも対応している。
iTunes→Jaangle
アップルのメディアプレーヤー「iTunes」はリソースを多く使うので、PCで音楽をよく聴くのならば代替策を考えたほうがよさそうだ。記事では、オープンソースの音楽プレイヤー「Jaangle」を紹介している。JaangleはMP3、WMA、AVI、MPGなどのファイルの再生が可能、動画も再生できてサイズは2.3メガバイト。動作中に使用するメモリは15MB程度という。「視覚的には(iTunesほど)魅力的ではないかもしれないが」としながらも、機能面はしっかりしていると太鼓判を押している。
Internet Explorer→Google Chrome/Firefox/Opera
次は、Webブラウザだ。Windowsがデフォルトで搭載する「Internet Explorer(IE)」は大きな進化を遂げているが、「Google Chrome」「Firefox」「Opera」など「競合と比較するとまだまだ劣る面がある」という。代替ソフトはIEよりも軽量、高速、カスタマイズ性も高いとのこと。Chrome、Firefox、Operaいずれも無償でダウンロードできる。
Windows Media Player→PotPlayer
Microsoft製なのでWindowsとの相性はよいが、IEと同様に代替可能なのが動画プレイヤー「Windows Media Player」だ。例えば、無償の「PotPlayer」はさまざまなフォーマットをサポートし、多機能ながら、高速かつ軽量。サブタイトル(字幕)表示機能、区間リピート機能、音声キャプチャ機能なども用意されている。
WinRAR/WinZip→7-Zip
ファイルの圧縮・解凍ソフトウェアの定番と言われている「WinRAR」「WinZip」も見直しの対象になるようだ。代替ソフトとしては、オープンソース・ソフトウェアの「7-Zip」が紹介されている。
ファイル形式が7z、XZ、BZIP2、GZIP、TAR、ZIP、WIMなら圧縮と解凍が可能、解凍だけならさらに多くの種類のフォーマットに対応する。7-Zipの公式サイトによると、ZIPとGZIPフォーマットの場合、WinZipよりも圧縮率が2~10%高く、7zとZIPフォーマットではAES-256暗号もサポートする。「圧縮ツールとしては、現時点でベスト」と高く評価されている。
Windows Explorer→TeraCopy
最後に紹介するのが「Windows Explorer」の代替案だ。ただし、まるごと使うのをやめるのではなく、ファイルのコピーと移動について他のツールで置き換える。Windows Explorerで容量の大きなファイルを移動すると時間がかかるので、その解決策として推奨されているのが、「TeraCopy」だ。個人利用なら無償で利用できる。
TeraCopyは、動的に調整する独自のバッファを用いることで、シーク時間を短縮して、ファイル転送の高速化を実現している。Windows Explorerとあわせて利用でき、右クリックのメニューのコピー/移動のみをTeraCopyの機能に置き換えることが可能だ。