ヴイエムウェアは1月21日、VMware vCloud Airの新たに強化された災害復旧(DR)サービスと先進的なネットワーク サービス、また、VMware vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemandの一般提供開始をあわせて発表した。
これにより、ユーザはオンライン上で簡単な登録をするだけで、使用したリソース分のみを支払うことができるようになる。また 、新たにサブスクリプション購入プログラム(Subscription Purchasing Program)を発表し、ユーザは契約内容に基づく費用を簡単に予測できると同時に、使用したクラウドリソース分のみを支払うことが可能になる。
「vCloud Air Disaster Recovery」は1時間以内に導入可能で、仮想マシン(VM)やデータをvCloud Air上に複製可能。これにより、災害が発生した場合でもすぐに利用可能な仮想データセンタを構築できる。
vCloud Air Disaster Recoveryの新機能には、ネイティブ フェールバックへの対応があり、ユーザはvCloud Airにフェイルオーバーした環境を、プライマリ データセンタで簡単に再開することができる。ネットワークを通じてワークロードをvCloud Airからユーザのプライマリ環境に複製することで、通常のシステム運用を再開する。また、複数のリカバリポイントを保持でき、ユーザは、自社データセンタ環境の複数世代前のスナップショットへロールバックできる。
さらに、セルフサービスによる自動化を実現し、新しいvRealize Orchestrator DRプラグイン、 オープンソースのDRコマンドライン インタフェース(CLI)、拡張されたREST APIを活用し、フェイルオーバー作業を効率化するための復旧計画の定義および導入が可能になる。vCloud Air Disaster Recoveryの新機能は2015年の第一四半期に実装される予定。
また、VMware vCloud Airのネットワーク サービスにおけるセキュリティ強化とアイソレーション機能の実現のため、ネットワーク仮想化プラットフォームにVMware NSXを実装し、パブリック クラウド上で先進的なネットワーク サービスの提供を可能する。
これにより、ユーザはセキュリティグループを定義することにより、複数の個別の仮想ネットワークを作成しなくても、ステートフルなネットワーク トラフィック アイソレーションが可能になる。この機能は2015年に上半期に実装される予定。