エスキュービズム・テクノロジー(Sテック)は1月20日、スマートフォンアプリを鍵にし、受取人がいなくても荷物を保管できる宅配ボックス「スマート宅配BOX」に、カメラ撮影機能と温度管理機能(温度センサー)、保冷機能を追加した「スマート宅配BOX for cool」を開発を発表した。

販売は、主に食品配送に関わる企業を対象に、受注生産による対応を予定する。

「スマート宅配BOXと専用キー/スマートフォンアプリ」イメージ

新機能となる「カメラ撮影機能」は、BOXの扉を閉めるとセンサーが感知し、庫内を撮影するもの。画像は瞬時に消費者のスマートフォンアプリに送信される。また、画像はクラウド上で保管し閲覧することも可能。これにより、宅配事業者は受け渡し時のトラブルを回避することができる。

「温度管理機能(温度センサー)」では、スマートフォンアプリにて、庫内の温度を定期的に観測することが可能。温度の推移は、時系列のグラフで閲覧・管理できるという。

カメラ撮影機能と温度管理機能(温度センサー)の概要

また、「保冷機能」は、扉部分の保冷用パッキンとボックス内部の断熱材の実装により実現。インテル Edison モジュールを搭載しており、正確な庫内温度管理を行える。

保冷機能の概要

これらにより、食品宅配やネットスーパー市場において、「配送管理」や「鮮度管理」「異物混入リスク低減」などに対応し、より安全で効率的な食品受け渡しを実現する。