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FreeBSDプロジェクトは1月20日、「FreeBSD Quarterly Status Report」において2014年第4四半期における開発の進捗状況を報告した。2014年第4四半期は他システムとの相互運用性の向上が注目され、LinuxバイナリやWindowsバイナリを実行するための互換機能の改善や移植の進展、仮想化機能bhyveの機能向上、Xen dom0モードのサポートなどが実現している。
2014年第4四半期の開発の進捗報告から特に注目されるものをまとめると次のとおり。
- ハイパーバイザー「bhybe」の機能向上およびAMDプロセッサのサポート。ゲストオペレーティングシステムとしてFreeBSD 8.x+、Linux i386/x64、OpenBSD i386/amd64、NetBSD/amd64をサポート
- ハイパーバイザー「Xen」のPVHモードにおけるdom0としての動作を実現
- Linuxバイナリ互換機能の各種改善(Linuxスレッドをエミュレートするコードへの差し替え、VDSOサポートの追加、vsyscall hackの追加、epoll()システムコールの実装、x86_64のサポート追加など)
- Linux互換環境のデフォルトをFedora 10からCentOS 6.6へアップデート
- ARMサポートの各種進展
ハイパーバイザーやLinuxバイナリ互換機能の機能強化が進められている背景には、こうした機能を用いたプロダクトを開発しているベンダーやユーザーの存在がある。特にアプライアンスにおけるハイパーバイザの利用、FreeBSDサーバへのLinuxエッジサーバの集約などでハイパーバイザーやLinuxバイナリ互換機能とJailが使われている。