確定申告は直前にならないとやる気が出ない。そんなタイプの人は案外多い。個人事業者の中には、年末年始はとにかく業務が多忙で、確定申告があることは分かっていてもなかなか準備する時間が取れないという人も多いだろう。かく言う筆者も同類だ。年が暮れる頃になると慌てだし、年が明けてせっぱつまると書類の山を見てため息をつきながら帳簿を作成するのが年中行事だ。そんな個人事業者にお勧めしたいのが、「やよいの青色申告オンライン」だ。

「やよいの青色申告オンライン」ってどんなサービス?

「やよいの青色申告オンライン」は、ブラウザ経由でアクセスして経理処理が行えるオンラインサービス。会計ソフトのオンラインサービスは多いが、これらのサービスの特長は場所を問わず、インターネットに繋がれば、どこからでもアクセスできる点にある。例えば、1人社長兼任経理担当の場合、領収証が残りづらい近県への出張などの際にも、ホテルで少しの時間とPCさえあれば出張経費や接待費の入力・編集が行える。数カ月後に、「あのときのバス代って往復いくらだったっけ?」などと慌てる必要がなくなるので大変便利だ。

これが「やよいの青色申告オンライン」のメイン画面(左)と、「かんたん取引入力」の画面(右)。非常にシンプルで会計ソフトに苦手意識がある人でもチャレンジしやすい 

また、「やよいの青色申告オンライン」は見た目に非常にシンプルであることも特長だ。基本的な入力は「かんたん取引入力」という画面で完結できる。これは経理に不慣れな兼任担当にとっては、作業負担を大きく軽減してくれる仕様だ。同時に解説が必要であろう項目には、画面の「?」マークにカーソルを合わせると、そこに入力すべき内容が説明されたポップアップが表示されるのだ。これなら経理に不慣れでも、間違えることもそうそうないだろう。

分からない項目があれば「?」マークにカーソルを当ててみよう。解説がポップアップされるのですぐに理解できるはずだ

日々の帳簿から確定申告書までステップバイステップで入力できる!

ただでさえ、直感的に入力していける画面表示のおかげで作業はとても簡単だ。基本である「収入」「支出」「振替」だけを意識しながら、取引ごとに金額を入れていくだけだ。では、実際にどれだけ簡単か入力してみようと思う。

まずは「かんたん取引入力」を開き、科目ごとに各項目を埋めていこう。入力を終えたら「登録」ボタンを押せばよい。編集もできるので、まずはどんどん入力する。仕訳形式のほうが楽だという人向けには、メインメニューの「仕訳の入力」で行える

科目は「▼」メニューで指定できる

取引手段も同じく「▼」メニューを使うと、簡単に選択できる

よく使う支出の科目もあらかじめ用意されているので、どの科目を選んでいいのかわからなければ、「よく使う取引」のメニューから用途説明を見ながら簡単に選ぶことができる

入力した取引は下部にある「取引の一覧」へ表示される。約1カ月分の入力に要した時間は30分程度。慣れればもっと早くなる感じだ

1年分の入力が終わったら、いよいよ確定申告の書類作成だ。メインメニューの「確定申告」を開けば分かるが、減価償却から決算書、確定申告書の作成まではステップごとにウィザード形式で進められる。これも「やよいの青色申告オンライン」の良いところで、気負う暇も無く簡単に操作できる点も魅力だ。

確定申告書は、ウィザードの案内に従って進めるだけで書類が作成できる

確定申告書は、その年度の用紙に合わせた書式になっているので、PDFを印刷したらそれを持ってすぐに確定申告が行える。今までの苦労はなんだったんだ、といいたくなる手軽さだ

確定申告だけでなく、便利な機能で日々の業務がますます楽に!

日々の帳簿入力から、確定申告書まで、非常に簡単にしかも正式な書類が作成できる「やよいの青色申告オンライン」。同サービスはここで紹介した基本機能の他にも、「スマート取引取込」では、「MoneyLook」や「Zaim」といった既存サービスとの連携や、スマホからの入力が行える「bizNote for やよいの青色申告オンライン」なども用意されている。自社の銀行と連携やPC以外からの入力ができるとなれば、さらに、普段の経理作業がはかどるだろう。

「スマート取引取込」で外部サービスと連携できるのも特長。銀行やクレジットカードの取引データをを取得し、会計データに自動仕分できる。利用できる外部サービスは今後も拡張される予定だ

また、「やよいの青色申告オンライン」には、充実のレポート機能もある。指定した期間の売上・仕入・経費をグラフ表示したり、貸借対照表、損益計算書の科目ごとの残高を集計して表示することができる。もちろん、この機能の真価を発揮させるには毎月の入力は欠かせないが、それさえ行えば、経営判断の強い味方になってくれる優れものだ。特に経理書類を見ただけで会社の状態が分からないような人には、会計のバランスを視覚的に伝えてくれるレポートは非常にありがたいはず。うまく使ってすばやい経営判断に役立てて欲しい。

充実のレポート機能。経営判断を助けてくれる優れもの

時間を掛けずに、どこからでも経理作業がおこなえ、正式な帳簿類が作成できる「やよいの青色申告オンライン」。しかも、通常8,640円/年(税込)のサービスがキャンペーンにより、初年度1年間(最大14ヶ月)無料で利用できる。経理に苦手意識がある人はもちろん、兼任担当者や1人社長で多忙な人にもぜひオススメしたいサービスだ。