アドビ システムズは16日、同社の日本製品担当ブログ「Photoshop 日本公式ブログ」において、昨年秋に開催されたフォト蔵との共催による名画がテーマの写真レタッチコンテスト「Adobe Photo Museum」の受賞作品が決定したことを発表した。受賞作品は2月12日から15日まで、都内のギャラリーカフェ「Fireking Cafe」に展示される。
同コンテストの最優秀賞(1作品)と優秀賞(10作品)は、特設サイトで発表されている。最優秀賞に選ばれたのは、小石川植物園で撮影した写真をルノアールの"木かげ"風に仕上げた『ルノアール「1880木かげ」』(ゆきゆきさん作)。同作品について審査員を務めたフォトグラファー・鈴木陽介氏は「写真と絵画の絶妙な中間点にうまく落とし込んでいて、絵画的に綺麗な光と写真的に綺麗な光がうまく共存していて面白い」とし、同じく審査員を務めたLIG取締役社長・吉原ゴウ氏は「全体からにじみ出るルノアールらしさをしっかりと表現している所が非常に良いと思いました」とコメントしている。
また、優秀賞は9つの名画の中から1作品を選んでモチーフにする「指定部門」と、参考にする名画を1作品自由に選んで制作する「自由部門」がそれぞれ5作品ずつ選出され、指定部門には葛飾北斎の"富嶽三十六景 凱風快晴"をもとにした『紅の陽』と『赤富士』(ともにisaさん)や『富嶽三十六景 凱風快晴』(umadayamaさん)、竹内栖鳳の"斑猫"を表現した『斑猫リスペクト』(umadayamaさん)、アルフレッド・シスレーの"ブローニュの森"を再現した『「ブローニュの森」もどき』(naoki-mさん)が受賞。一方、自由部門には東山魁夷の"緑響く"風にレタッチした『緑響く 御射鹿池』(myy_tさん)、高橋由一の"鮭"を再現した『※鮭:高橋由一風タッチPS』(Shaulaさん)、モネの"睡蓮"をモチーフにした『睡蓮』、レオナルド・ダ・ ヴィンチの"モナ・リザ"の微笑みを醸しだす『多摩川のモナリザ』(mgmgさん)、横山大観の"夜"のの柔らかさを表現した『リアル夜 横山大観』(眠兎さん)の合計10作品が選出された。
なお、最優秀賞、優秀賞に選ばれた合計11作品は、2月12日~15日まで東京都・代々木上原のギャラリーカフェ「Fireking Cafe」に展示されるとのことだ。同店の営業時間は、平日 11:30~2:00/土日 12:00~2:00。