東京都・恵比寿の「America-Bashi Gallery」にて、人間国宝・岩野市兵衛がすいた手すき和紙と写真のコラボレーション 「SAVANNA HOT-LINE 藤川靖彦 写真展」が開催される。会期は1月14日~26日。開館時間は11:00~19:00(初日は14:00から、最終日は17:00まで)。入場無料。
同展は、「限りある命=エフェメラル」をテーマに、国内外において花やキャンドルでアートを創作するエフェメラル・アーティストで、大地をキャンバスに花びらで描く花絵「インフィオラータ」の日本の第一人者でもある藤川靖彦が、人間国宝の和紙職人・岩野市兵衛がすいた手すき和紙に、自身がケニアのサバンナで撮影した野生の動物たちの写真をプリントして展示するというものだ。
同展では撮りためた3万枚の作品の中から41枚を選び、38枚を岩野市兵衛の手すき和紙にプリント、3枚を3人のアーティストとコラボレーションした「アート掛け軸」にして展示している。今回の作品では、手すき和紙の地紋や凹凸感といった質感を生かすため、ほとんどの作品をセピア色で表現し、その質感をストレートに見られるよう、額装のガラスパネルはすべて取り外しているということだ。また、「アート掛け軸」では、藤川靖彦の写真モチーフに、世界的押し花作家である杉野宣雄、世界で活躍する"Excellent People"の一人に選出された女性書道家の木下真理子、そして昨年のGOODDESIGN賞を受賞したカリグラファーのヨウコ・フラクチュールの3名がコラボレーションアートを創作している。
また、期間中は藤川靖彦と交流の深いさまざまなアーティストたちとのトークも開催される。ギャラリートーク&ライブのゲストとして、1月14日19:00~ニャティティ奏者のAnyango、1月24日14:00~ミュージシャンの白井貴子、ギャラリートークのゲストとして1月17日14:00~動物写真家の平岩道夫、1月18日14:00~マサイマーケットのヒデ、1月23日18:30~「アート掛け軸」参加作家の杉野宣雄・木下真理子・ヨウコ フラクチュールの出演が予定されている。
なお、藤川靖彦は外務省が主催する「アフリカン・フェスタ」や「グローバルフェスタJAPAN」等の総合プロデューサーを長年担当。また、マサイ人との交流も深く、彼らのスポーツ・文化支援活動としてさまざまな活動を行うなど、日本におけるアフリカネットワークの最も強いプロデューサーということだ。同氏は2007年から毎年アフリカのサバンナを訪れ、野生の動物たちの写真を撮り続けており、今までに訪れたサバンナは延べ30カ所を超える。