エムオーテックスは1月14日、同社の施策「NO MORE 情報漏えいプロジェクト」において、「Webサービスとパスワード管理の実態」を調査し、その結果を発表した。
調査は、2014年10月27日~12月22日の間、20~60代の男女150名を対象としたインターネット調査を実施した。
調査結果によると、WebメールやSNS、ECサイトの利用者の76%が複数のサービスを併用している。併用しているユーザーの3人に1人が、同じログインパスワードを複数のサービスで使い回していることが明らかになった。
Webメールの利用者数は、1位がGmail(36.5%)、2位がOutlook.com(25.9%)、3位がYahoo!メール(23.5%)の順で、上位3つのサービスでWebメール全体の約9割を占める結果となった。複数のサービスを併用している人は約半数。
SNSを使ったことがあるとの回答は97%。そのうちの71%が複数のサービスを併用している。サービスごとの利用者数は、1位がLINE(30.3%)、2位がFacebook(26.7%)、3位がTwitter(21.5%)となった。
Facebookの公開設定について調査したところ、「全員に公開」もしくは「わからない・気にしたことが無い」と約4割のユーザーが回答した。
ECサイトは、一度でも使ったことがあるユーザーが約95%で、半数以上が複数のECサイトを併用している結果となった。サービス別の利用状況は、1位がAmazon(41.7%)で、2位の楽天市場を約15%ほど引き離した。3位は、オークションサイトのヤフオク!(6.8%)となった。
エムオーテックスでは、Webメール、SNS、ECサイトなどのパスワードの使い回しに伴う、情報漏えいのリスクは高いことを指摘。ECサイトの情報が漏れてしまうと、金銭的な被害を受ける恐れもある。ユーザー自身が始められる対策として、サービスごとに個別のパスワードを使うように呼びかけている。