ティントリジャパンは1月15日、データ圧縮をサポートし、2倍以上の容量拡張とデータの堅牢性を実現したスマートストレージの新製品「Tintri VMstore T800 シリーズ」および最新OS「Tintri OS 3.1」の販売開始を発表した。

「Tintri VMstore T800 シリーズ」は、搭載するハードディスク上で機能するデータ圧縮をサポートし、圧縮前と比較して論理実効容量を2倍以上に拡張する。従来、データ圧縮はSSD上だけで行っていたが、今回はそれをHDDにも拡張した。また、きょう体カラーも一新。黒から白へと変更した

「Tintri VMstore T800 シリーズ」

ラインナップは実行容量10.5TB(論理実効容量:23TB)の「T820」、実行容量30TB(論理実効容量:66TB)の「T850」、実行容量45TB(論理実効容量:100TB)の「T880」。参考価格はそれぞれ1,480万円、2,980万円、5,060万円(いずれも税別)。価格は従来のT620の今回のT820、従来のT540とT850で変わっていないという。

新製品のラインナップ

ハイエンド モデルとなるT880 は、論理実効容量で100TBを実現し、従来のT650と比較して同じ筐体サイズで3倍のデータを保存することが可能となっている。

また、同時に発表する最新OS「Tintri OS 3.1」ではデータの災害対策の自動化や暗号化などを新たにサポートしている。また、VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM)との連携やSRA(Tintri Storage Replication Adapter) の提供により、SRMのリカバリプランと、ティントリのレプリケーション機能である「Tintri ReplicateVM」の連携が可能となっている。さらに、VMをグルーピングし、その単位でのレプリケーション、フェイルオーバー・フェイルバックが自動で行える。

VMware vCenter Site Recovery Manager (SRM)との連携

そのほか、ハードディスク上のデータ暗号化のための新しいソフトウェア ライセンス「SecureVM」の販売を開始している。AES-256による強固な暗号化処理をハードディスクにデータを格納することで行い、厳しいセキュリティ要件に対応。また、今回の技術を実装するにあたりパフォーマンスの劣化や容量の減少は発生しないという。

また、スクリプティング ツール「Tintri Automation Toolkit」はこれまでVMware vSphere PowerCLI をサポートしていたが、今回よりクラウド コントローラーと連携するのに適したREST APIにも対応した。

なお、データ圧縮以外の「Tintri OS 3.1」新機能は、既存製品にも対応する。