インターネットイニシアティブ(IIJ)、SAS Institute Japan、ジール(ZEAL)の3社は、中堅企業向けに、クラウド上で企業の経営に必要なデータを分析、可視化する「クラウド・アナリティクス・ソリューション」を提供することで、協業を行うと発表した。
「クラウド・アナリティクス・ソリューション」は、SASのセルフサービス型アナリティクス及びBI製品、ZEALが培ってきたBIシステム構築・活用のノウハウ、IIJのクラウド基盤及び運用技術を連携させたソリューション。
具体的には、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ)サービス」上にSASのセルフサービス型のデータ探索製品である「SAS Visual Analytics」を組み込んだデータ分析環境と、BIシステム導入およびデータ分析のコンサルティングサービスを統合した「クラウド・アナリティクス・ソリューション」を提供する。
同ソリューションでは、ハードウェア調達やソフトウェア選定を必要とせず、データ解析に最適な統計手法の設計とその運用といったすべてを、トータルなソリューションとして提供する。
データ分析環境は、専有型のクラウド環境に、大量データに対する分析処理を可能にするHadoopや、Greenplum Databaseを併せて提供。また、収集したデータの活用にあたり、KPIの決定から効果測定まで、一連のサイクルをZEALがサポートする。
価格は、初期費用が4,750,000円~、月額費用が300,000円~(いずれも税別)、
3社は2015年度末までに50社への本ソリューション導入を目指し、まずは製造業向けに「需要予測」、流通・小売業向けに「ターゲット・マーケティング分析」などのソリューションを提供していく。