Cadence Design Systemsは1月12日(現地時間)、第11世代の「Tensilica Xtensa」プロセッサを発表した。

今回発表された「Xtensa LX6」、「Xtensa 11」プロセッサでは、革新的なカスタムプロセッサの命令セットをユーザーが定義することができ、さらに、プロセッサコアの消費電力を最大25%、ローカルメモリの面積と電力効率を最大75%改善するという。

具体的には、「Xtensa LX6」のFLIX(Flexible Length Instruction Extensions)が拡張され、4から16バイトまでの任意の命令長のVLIW(Very Long Instruction Word)命令が使用可能となった。これにより、従来の「Xtensa」と比較してコードサイズを最大25%削減することができ、パフォーマンスを維持したまま、ローカルメモリやキャッシュのサイズを最大25%削減可能になった。また、キャッシュメモリを動作中にパワーダウンするオプションにより、動的にキャッシュウェイ数を制御し、ローカルメモリの消費電力を最大75%削減できる。さらに、データキャッシュのブロックプリフェッチは、MemCpyのような関数を6.5倍高速化し、システムバスからの読み出し回数を23%削減することで、システムの消費電力を削減し、システム性能を向上させる。この他、プロセッサコアのダイナミックスイッチングパワーを最大25%削減できる。

なお、最新版の「Xtensa」カスタマイザブルプロセッサは、すでに入手が可能となっている。